10/25(木)チーム4『僕の太陽』千秋楽公演

8月24日の東京ドーム公演でチームの消滅があっさりと発表されてから、あまりにも早かったチーム4最後の日。
チーム4のセンターであるぱるるが雑誌のインタビューなどでこのチームをしきりにアピールしていたが、そんな頑張りもチーム4の消滅によって全て無駄になってしまったような気がした。ひたすら虚しかった。

何の因果か、このチーム4『僕の太陽』公演の千秋楽に入場することが叶った。

千秋楽ということで有志による企画が用意されており、
『Dreamin' girls』〜『RUN RUN RUN』で黄サイリウム
『夕陽を見ているか?』でオレンジサイリウム
『BINGO!』〜『僕の太陽』でランダム(赤、緑、青、黄のうち一色)サイリウム
を振るとのこと。
その有志の方々から「えっ、当たってるんですか…」的な言葉を白い目で浴びせられつつサイリウムを受け取って整列。

チケットは160番台。
10 1 210 150 190 100 160
7順、センター立ち最下手柱3。
センター立ち最どセンには記録用カメラ。
島崎遥香を観賞するのに最も適した位置はセンター立ち最どセンだと思っているが、こんな日でもカメラに場所を譲らなければならないのが少々納得できないところ。


影アナは大場。
幕の向こうにいるチーム4の円陣を生で聴かせるにくい演出の後、開演。

この日に届いたモバメに「笑顔で終わりたい」と書いていたチーム4のキャプテン、『RUN RUN RUN』が始まって場内が明るくなるととびっきりの笑顔で踊る大場さんが目に飛び込んできて逆に少しグッときてしまった。
他のメンバー以上にいろいろなものを乗り越えてきた大場さんがこの公演を笑顔で迎えられるためにはどれほどのことを乗り越えてきたのだろう、どれほどのことを乗り越えてこそのこの笑顔なのだろう。
笑顔で終わらないという選択もできたかもしれないが、大場さんは笑顔で終わることを選んだ。
むしろ笑顔で終わらなければ大場さんは先へ進むことができない。今日くらいは泣いてもいい、とこちらがいくら思っても、大場さんは笑顔で終わることを選んだ。
とびっきりの笑顔を見て泣きそうにはなっても、キャプテンが笑顔で終わると言っているならこちらも笑顔でいなければならないし、笑顔で応えることが礼儀だと思った。涙は堪えた。
序盤は大場さんのみならずほとんどのメンバーが全く涙を見せることもなく公演は進んでいった。ただひとり、開演から自己紹介MCまで眼に光るものを覗かせていた中村麻里子が気にかかった。そんなこまりに対して「なに泣いてんの〜」とばかりにおちょくる鈴蘭、なんとなく千葉組の絆を感じさせる。結局、千秋楽になるまで自己紹介の最後に「釣られちゃってくーださい♪」と言い続けた鈴蘭は千秋楽ということも感じさせず、いつも通りの鈴蘭だった。

ユニット、もう全てがこの組み合わせで見れることも無くなるかと思うと名残惜しい。
ぱるるは一年前とくらべてコールが大きくなったな、れなっちは髪を下ろすとモデルさんみたいだな、島田はパフォーマンスから気合が伝わってくるな〜大会場だといつも良いんだよな、鈴蘭はエロさに磨きがかかってきたし永尾さんはいつのまにかエロくなったな…。

後半、『デジャビュ』がすごく良い。入山さんなどは他の曲であまりその曲に合った表情でなくてもこの曲だとなぜかハマった表情をするし、ぱるるもなかなか、こまりなども相変わらず良い。チーム4メンバーの一年前から成長したと思われる点をひとつ挙げるとすれば、曲中の表情に磨きがかかったことだと思う。

序盤から、本当にチーム4の僕の太陽公演は終わってしまうのか、まだこの先もこのメンバーの公演は続くのではないか、今、目にしている光景は本当に現実なのか、と、千秋楽の劇場に自分が身を置いていても、半信半疑のまま公演は進んでいった。劇場でチーム4の公演を観続けたかったし、チーム4がなくなることを認めたくなかった。
しかし、公演は徐々に終わりへと近づく。

おなじみの美宥ちゃんの口上から、本編最後の曲、『夕陽を見ているか?』。
客席にはオレンジのサイリウムが並ぶ。
この曲はメンバー人気が高く、ぱるるもいちばん好きな曲として公言している曲である。
初めて劇場でこの曲を聴いたときから、同じ一節でいつもあの娘のことを思い出す。

「失うことは何かを いつか必ず手に入れられること」

チーム4だったけれどチーム4にはなれなかったあの娘を失って、チーム4メンバーが手に入れたものは何だろう。
あの日から何も語ることなく全国ツアーのヘビーローテーションでセンターポジションを踊るぱるるに、何度もあの娘の姿を重ね合わせた。ぱるるはきっとこの先もステージで輝き続ける。今、改めて考えると、チーム4のセンターであるぱるるがあの娘のぶんまでステージで輝きを放てばその意味はあったのではないか、と考えてしまう。

本編終了、アンコールはメンバーコールの後に『チーム4』コール。

『Lay down』、これでもかと自分に酔ったこまりも、鈴蘭とれなっちの際どい絡みももう見れないのかな…。
『BINGO!』、大サビ前に上手花道に来るぱるるはいつもレスをくれなかったな…。
『僕の太陽』、この曲でセンターを踊るぱるるはいつのまにか画になっていたな…。

通常のセットリストはこれで終わりだが、「もっと盛り上がっていいですかー!?」の声から『走れ!ペンギン』。
イントロでひとりぼっちのペンギンを演じるぱるる
その表情を見て、一瞬で曲の世界に引き込まれた。
いつの間にこんな表情ができるようになったのか…。最近は常にぱるるに注目しているつもりでも、いつの間にこんなことを、という驚きが増えていて、多少の置いてけぼり感を感じつつもぱるる自身の成長を感じることができて嬉しい楽しい。
曲終了後に、鈴蘭「この曲はチーム4が初めていただいたチーム曲です。ところで来年の1月にはリクエストアワーがありますが、チーム4でまたこの曲を歌えたらいいなあ〜」、と。鈴蘭はあざとくなった…鈴蘭も成長したのか…な?
メンバーがそう言うのなら、リクアワの投票をどうするかはもう決まっている。

続いて『エンジョイ4!』
新潟公演以来、チーム4の全国ツアーには足を運ばなかったため初見。
この曲は楽しすぎる。4、4、4、エンジョーイ!と、メンバーと一緒にエンジョイ。
エンジョイしている間はチーム4最後の日という悲しさも完全に忘れてエンジョイ。

エンジョイ終わり、島田が口を開いて真面目な話に。
昨年のチーム4を牽引してきた島田がチーム4のこれまでを振り返り、公演が始まってから色々なメンバーが言っていた「チーム4がずっと皆さんの心の中にあるように」を繰り返し、チーム4としての「3つの初日」にも触れ。
言葉が進むにつれて感情が高ぶっていく島田。涙で途切れながらも自分の言葉で、それでいてメンバーを代弁しているかのように話す島田。みおりんは既に泣き出している。私はここまで堪えていたが完全にもらってしまった。

島田の曲紹介から最後の曲、『アリガトウ』。
島田は涙で歌えなくなっている。その背中を優しくさする鈴蘭、このふたりのこんな絡みももう劇場で見られないんだな…。

曲が終わりに近づくにつれ、アイコンタクトをしたメンバーを伝って涙も繋がっていく。
次々と瞳を赤くしていくメンバーたち。

みおりんは島田が真面目な話をしているときから島田以上に泣いていて、美宥ちゃんと向かい合ったときに頭を撫でられたり阿部さんに背中をさすられたりしていた。
チーム4のMCをずっと支えてきたのは間違いなく貴女だ、みおりんがいなければ崩壊していたであろうMCがたくさんある。MCでの相方(?)である大場さん無しに初日を迎えて、不慣れな進行役に回ることも多く、その小さな背中にどれほどの重圧がかかっていたのか計り知れない。今日だけは泣いてください。

そんな中でぱるると阿部さんはケロっとした表情で泣いているメンバーを優しく見ていた。最後までぱるるぱるる、阿部さんは阿部さんだった。

全曲終了後、大場さんの〆の挨拶。
チーム4に関わった人たちへの感謝など。

その後はいつものハイタッチについての案内。入山さん。
「この後は、今までの感謝を…日頃の感謝をこめまして、皆様をロビーにてハイタッチでお見送りさせて頂きます」
に続いて、
「それでは、最後の……最後の挨拶をしましょう」
と、一回目の「最後の」でまた悲しいモードに戻っちゃう入山さん。かわいい。

いつもより大きな、長い長い拍手に見送られて退場するメンバーたち。
終演。

ハイタッチ、全員にできるだけお礼を言う。
私の服を見た永尾さんに「今日も派手!」と突っ込まれる。
鈴蘭にはいつものように遊ばれる。
ハイタッチ終了。


2011年のリバイバル『僕の太陽』公演でチーム4の結成が発表され、チーム4として初めての全国ツアーは鳥取公演、16人が初めて揃った2012年の全国ツアー岐阜公演、リバイバル、全国ツアー新潟公演へ行き、劇場での『僕の太陽』公演は9回観ることができた。

そのようにして自分なりにチーム4を追ってみて今思うところ。
本当に本当に、このメンバーのオリジナル公演を観てみたかった。いち観客でさえそう思うのだから、メンバーは無念で仕方なかったかもしれない。
だから島田の「このメンバーで、オリジナル公演をやりたかったというのが本音だよね」という言葉が何よりも胸に刺さった。
劇場で『僕の太陽』公演を9回観ることができたが、最後まで振りは揃わなかった。キャプテンの不在や、ドラマ撮影などでの主要メンバーの離脱もその一因としてあっただろうが、贔屓目に見ても公演の完成度という点では疑問符の残るものであったと言わざるを得ない。大場が雑誌のインタビューなどで度々発言していた、「チーム4はフレッシュさが売り」という言葉も、それは「先輩とくらべて」フレッシュというだけで、次々に加入してくる研究生や博多の娘たちよりもフレッシュであるわけもなく、果たして自分達が客観的に見えていたのかどうか大いに疑問であった。

全体的なパフォーマンスはイマイチだし、MCは本当につまらないし(終盤は少し面白くなったが)、フレッシュさが売りなのに大してフレッシュでもない。
9期全員昇格から2年経つが、昇格先が宙ぶらりんになったあげく定員を充たさないチーム4が結成され、キャプテン不在の中で研究生の力を借りてチームとしての初日を迎え、やっと16人揃ったと思ったら半年もしないままチームが消滅する。
そんな「不完全な」チームを飽きもせず自分が追い続けられたのは、単純にチーム4のメンバーが好きだったから。振りがどんなに揃わなくても、MCがどんなにつまらなくても、ステージ上の彼女たちが好きだった。
大場さんが最後の挨拶で言っていたように、それぞれのチームに分かれて活動するメンバーを見た上で、「チーム4はいいチームだった」と感じることができたらそれはそれで幸せなことだと思うし、「チーム4が好きであった」ことに納得がいくかもしれない。

千秋楽、各チームに分かれたそれぞれのメンバーのこれからが楽しみであるし、できる限り応援していこう、そう思える公演であった。

しかし、やっぱり欲を言えばまたチーム4の16人でステージに並ぶ姿を見たい。またいつか、16の太陽に期待して。


「アリガトウ 今日もまた
一緒にいてくれて 感謝をしてます
サヨナラは言いません」